MyForrest 2006/11
円環少女と戦う男たち 〜円環少女4 よるべなき鉄槌〜
円環少女 (4) よるべなき鉄槌
4044267065長谷 敏司

角川書店 2006-10-31
売り上げランキング : 173


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グレンとの死闘が終わり、訪れたつかの間の安息。
京香がしばらく留守にするため、メイゼルときずなはその間仁の家に泊まることになった。
相変わらずのメイゼル。危うくも幸せな日々。
そこに現れたのはひとつの蛍火。
仁はその儚い光が、何を意味するのか知っていた。
死んだ妹、舞花が帰ってきた・・・
それと時を同じくするように、王子護ハウゼン率いるワイズマン警備会社が米軍の機密施設から核爆弾を奪取。
王子護、神聖騎士団と公館との三つ巴の激戦が始まる。
それは新たな戦争の始まりなのか・・・


あー、やっぱり好きだ。
今回はある意味2巻以上の引きというか、次への布石という位置づけのようだけど、読んでいてわくわくする。

やっぱりあちこちでいわれるのか、読みやすくしようと努力したとのこと。
その甲斐あるのか、それとも読んでる方が慣れてきたのか、以前のようなついて行けないという箇所はほとんどない。
読みやすいかと言ったらそんなことはないんだけど、むしろもうこれじゃないと円環少女読んだ気がしないというか、この拙さが仁たちの不器用な生き方とかぶって、あからさまに日本語おかしいところがあることとかも、むしろ好ましく思えてきた。

トミノ語でしゃべらないガンダムみたいなものかな。
劇場版ゼータのあのぺっらぺらの軽薄さ。
アニメのくせにセリフの行間を読むことを要求されるあの独特のしゃべり方も、富野ガンダムの重要な要素だったんだなあ、と改めて感じさせられた。

む、話がそれた。

どうしても気になるのは、あからさまな誤字とか読点の位置とか。
誤字脱字はどうしてもあるものとはいえ、ちょっと既刊も含めて多すぎ。
ちゃんと校正してください。

今までも言葉の端には出ていたけど、ついに表に出てきた仁の妹、舞花。
仁の背負うもの、メイゼルの背負うもの。
暗躍する王子護ハウゼン。
そしてなんと言っても、復活したエレオノール・ナガン。
伏線かと思っていた背中の羽があっさりなくなったのは意外だったけど。
過酷な協会の取り調べの末に以前の純粋な神への傾倒を失ない、その分人間的な深みを増した堕ちた天使の行く先は・・・

みな心に深い闇を抱え、だからこそ「いつか」を夢見て先へとゆく。
それが、たとえ血にまみれた道だとしても。


Blogをはじめて一番の収穫は、いままでは自分の心の中にため込んでいたものを文章の形ではき出すことで、自分でも気づけなかった新たな発見があること。
円環少女、桜庭一樹、ジェイムズ・エルロイ。
あとジェリドとか。
なるほど、自分が愛しているのは、何かを失い、そのことを心に深い傷として刻みながら、だからこそがむしゃらに前へと、未来へと戦い続ける人たちを描いた物語なんだなあ。
最近の桜庭一樹に物足りなさを感じるのもそのせいかもしれない。

と、書きながら思い出していたのは銃夢のこと。
中学時代のバイブルだった。
本当に大好きだった。

今にして考えてみると銃夢も「殺戮天使」ガリィを主人公としながらも、マカク、ユーゴ、ジャシュガン、ザパン、電、そしてノヴァと、文字通りゴミためのクズ鉄町に生き、どん底を味わい、上にはい上がることを夢見た男たちの話だった。
それぞれの過去を背負い、それ故に上を目指す男たち。
地に這いつくばり見上げるのは、天空にそびえ立つザレム。

『ああ この世に 悲惨も 死も 存在せず ただ 喜びだけを 心から 信じられるならば…
 祈らずには いられない。この刻が 永遠に 続けと…』

だからこそ、銃夢LastOrderはちょっと許せなかった。
3巻で読むのをやめてしまった。
なんで銃夢で終わりにしておかなかったのだろう。
なんでせっかく美しく終わった物語を、掘り起こさなければならなかったのだろう。

とはいえ読まず嫌いはいやなので、これを機会にLOまとめて読んでみようかな。

銃夢(Gunnm) (1)銃夢(Gunnm) (1)
木城 ゆきと

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スマートフォンで悩む
私は学生時代にザウルス アイゲッティを使い始めて以来のPDAユーザーです。
その後MIザウルスを渡り歩いてLinuxザウルスへ行き、現在はVodafone702NKをメインにしています。
702NKは、なぜかキャリア側はそれに触れないのですが、今話題のスマートフォンという奴。

私の使い方はなんと言ってもスケジュール管理がメインです。
もう紙のスケジュール帳には戻れません。
702NKにPapyrusというソフトを入れて、PCとBlueToothで連携しています。

NOKIAのBlueTooth連携は有効範囲にいると自動的に接続して同期をとってくれるので、家に帰ってPCを立ち上げるだけで済んでしまいます。何かにつないだり、端末側の操作をしたりする必要が全くありません。
全自動で非常にらくちん。
バックアップさえこまめにとれれば、予備機もありますし、いざとなれば印刷して持ち歩くと言うこともできますから、いつなくしても大丈夫w
これは冗談ではなくて、私のようなフリーに近い仕事をしていると、手帳をなくすというのは大惨事ですから、非常に重要です。
ほかにも電子的なスケジューラが優れている点としては、過去や未来の予定の検索が容易なこと、月間表示の一覧性と一日表示の詳細さの両方を容易に両立できることです。
これらのことは、私の仕事では非常に重要なのです。

ただPapyrusもスケジューラとしては機能的に物足りない部分も多く、特に月間表示で予定の件名を表示できないのは私の使い方では不便です。
これは先に挙げた月間表示の一覧性ということにも密接に係わってきますし。

そんなこともあって、最近X01HTを使い始めました。
これがなかなかいいです。
以前にやはり乗り換えを検討して、W-ZERO 3を使ってみたことがあるのですが、あまりに動作が遅く不安定で全く満足できませんでした。
またPocketPC時代の印象も含めて、WindowsMobile機にはあまりいいイメージがなかったのですが、X01HTはそれを覆す出来の良さです。
動作も非常に軽快で安定しています。ZERO3と同じOSとは思えない。
これならば十分PIM機として実用になります。

ジョグをはじめとしたインターフェースも出来がよく、大きさ重さもとてもコンパクトかつ軽量。
キーボードのおかげで仕事の原稿書きや、Blogのエントリーを書くのもそこそこできます。

またHSDPA+WIFI+BlueToothと通信関係が充実しているうえに、なんと通信定額!
今はメールはGmail、巡回するサイトはほとんどGoogleReaderにまとめてあり、2chはP2を利用していますので通信手段の確保はかなり重要です。

PCとの同期も702NKのようにPCに近づくだけで・・・とはいかないのですが、USB経由での充電ができますので、充電のついでに済みますから同期をし忘れることもあまりありません。
さすがにWindowsを名乗るだけあって、フォルダの同期ができるなど、PCとの連携はかなり強力です。

かなり理想的な環境です。

スケジューラにイマイチ使いやすいのがないのが残念ですが、とりあえずいろいろ試した結果、さいすけが一番私の使い方にはあっているようです。
W-ZERO3のときは起動が遅くて使う気にならなかったさいすけですが、X01HTなら実用的な早さです。

ただ欠点もそれなりにあります。

特にSoftbankの回線を使いながら、MMSに対応していないのは非常に痛いです。
私は仕事中はほとんど外を飛び回っており、PCの前にいられるのは朝と夜、休日くらいなもの。
そのため連絡はMMSが中心となります。
これができれば702NKとの併用から、一本化も考慮するのですが・・・

またスライドキーボードは長文には威力を発揮しますが、ちょっとした入力にはかえって面倒です。
これは意外とストレスになりますね。
ちょちょっと予定を入れたいときに、いちいちスライドキーボードを出すのは面倒です。
昔は日本語手書き入力派だった(だからローマ字入力+変換が必要なPalmはダメだった)私ですが、スマートフォンではいちいちスタイラスを抜いて、というのもテンポが悪くなり却下。
とりあえず、まるちたっぷを入れて凌いでいますが、702NKのようなハードウェアテンキーが欲しくなります。
そういった意味ではTreo750vがすごく気になります。
ちょっとお高いけどね〜

今月か来月にはSoftbank版NOKIAS60の新型705NKも出てきそうで悩みます。
QVGAと使いやすそうなカメラ、ワークメモリの多さは702NKを使ってきた身からすると魅力です。
ただ804NKの時のようにアプリのインストール制限がありそうなうえに、WMの豊富なソフトウェア群と比べるとちょっとアプリが物足りないのが気になります。
スケジューラの月間表示での件名という問題もありますし。
というか、804NKと同じアプリインストール制限をかけてきたら、Papyrusすら使えないわけですが・・・
ただでさえS603rdアプリはまだまだ少ないですから。

国産のスケジューラには当たり前にある機能なのに、月間画面での件名表示ないのは、携帯の狭い画面(S60 3rdでようやく広くなりましたが)と言うこともありますが、アルファベット圏の人間には需要が薄い機能だからでしょうね。
例えば日本語なら「会議」と2文字ですむところが、英語なら[meeting]と1バイト文字であることを考えてもかなり長くなってしまいますから。
それよりはアイコンを使ったりした方が良いんでしょう。

そういった意味でも、W-ZERO3のヒットのおかげで国産アプリが非常に充実してきたWindwsMobile5環境は魅力的です。
またタッチパネルであることも、手書きメモが使えるという点で大きなアドバンテージです。
PhatPadはなかなか良いですね。

しかし、電話としての使い勝手はNOKIAの方が洗練されています。MMSの問題もありますし。
PDAとしてはX01HT or Treo750v、携帯電話としては705NK。

うーん、非常に悩ましいところです。
あと欲しいのはStowawayのBlueToothキーボード
ちょっと高いけど、これあれば702NKでもX01HTでもVAIO UXでも使えるんだよね。
特にUX最大の欠点のキーボードをカバーできるのは大きい・・・
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ThinkOutside Bluetoothキーボード&マウス
前々から気になっていた一品。
先日、出張で名古屋へ行った際にコンプマートでパッケージ破損品が安かったので衝動買いそうになったのですが、何とかその場は踏みとどまって調べてみたらexpansysでマウスとセットで17680円で売っています!
キーボード単体でも他で買うとこれくらいの値段がしますし、マウスだけでも5,6000円すると思いますので、これは相当お買い得なんじゃないでしょうか。

ということでポチったら2日で届きました。
海外発送の割に意外と早いです。

まずはその変形ギミックに感動。
思わず「かっちょえー!」と叫びたくなります。
VAIO UXとのペアリングもあっさり完了。
うちのUXは日本語キーボード版ですが、とりあえずそのままでも普通に使えます。
一部のキーがなかったり、表記と配列が違いますが、何とかなる範囲。
こちらのエントリなどを参考にさせていただきました。
普段デスクトップPCではパンタグラフの英語キーボードを使用していることもあって、キーそのものには違和感なく使えています。
ただ変態配列にはちょっととまどいますが。
まあUXの本体キーボードで打つことに比べたら天国です、はい。

また付属のスタンドがUXにぴったり!
ACアダプター挿したままでも大丈夫。
ただ、有線LAN&ビデオOUTアダプタは無理です。
クレードルと端子共用だから仕方ないところはあるとはいえ、ホテルなんかで有線LANしか無いところだと不便しそう。

マウスの方も普通に使えています。
キーボード使っているときは本体側のポインタを使いにくいですから、かなり良い感じです。
UX本体とキーボード、マウスを全部持ち歩いてもたいていのノートパソコンよりずっと軽くてかさばらないのもいいですね。

X01HTでも使用可能。
ドライバはホームページからWM5用を
最初付属のCD-ROMからPocketPC用を入れてみましたがダメでした。

Fn+左右スペースキーでそれぞれ左右ソフトキーになります。
日本語のオンオフはよくわからないので、X01HT本体側のキーボードで切り替えることにしました。へたれです。
X01HTの内蔵キーボードも悪くないですが、両手でブラインドタッチできるStowawayにはかないません。
ただキーを打つたびにカチッカチッと打鍵音がX01HTのスピーカーからでて非常にうるさいのですが、これをオフにする方法がわかりません。
もちろんマナーモードにすれば鳴らなくなるのですが・・・

こちらも付属のスタンドでばっちり。
Stowawayを膝の上に広げて、そのうえにX01HTをおいて、とかも可能なので電車の中でも使えそうです。
さすがにUXだとちょっと重くてバランス悪くて、もし傾いて落とすと悲惨なことになりそうかも。

配列にクセがあったり、特殊な点も多いですが、キーそのものは非常に打ちやすく、また携帯性にも優れています。
ちょっと高めですが、持っていれば間違いなくVaioUXやスマートフォンの可能性を広げてくれるアイテムです。
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時間断層
こちらの記事に2ヶ月以上たってから気づきました。
しかも、ものすごく偶然に。
に、2ヶ月ならギリギリセーフ・・・じゃないですよね。
そんなものなので、お気になさらずに。
というか律儀に取り上げていただいて、かえって恐縮です。

たぶん、そのころの私はいろいろな方面での「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の取り上げられ方に、なんだか違和感を感じていたんだと思います。
なんか言いたくて仕方がなかったんです。たぶん。

桜庭一樹のポジションも、そのころとはちょっと変わってきました。
やはり「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」が契機だったように思います。

なるほど、結末ですか。
私は逆に結末はあまり重視していないですね。
私が好きな話には、はっきりした結末を持たないものが多いせいかもしれません。
過程よければ全てよし、かな。
あまりはっきりとした答えを提示しないで、読者に想像の余地を持たせてくれる方が好きです。
そこに至る過程で著者の哲学を見せてくれれば。

しかし、もう2年も前なんですねえ。
なんということだ。
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敷居の住人
4757702116敷居の住人 (1)
志村 貴子

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なんとなく面白いかなあ、と思ってだらだら読み続けていた志村貴子作品が、なんとなくどころじゃなくて、ものすごく面白いんじゃないか!と言うことに突然気いて、あわてて未所持だった敷居の住人を買いに走りました。

うん、おもしろいです。
1巻発売当時に読んで、そのときはあまり面白いと思わずにいたのですが、まとめて読んでみるとやっぱり面白い。
章の最後にコマ全部使ったモノローグが来るところとかは今も同じスタイルですが、内容的には他の志村作品とはちょっと違った面白さがありますね。

登場人物の中でお気に入りは近藤ゆかと安達ゆかりのゆかゆか組。
二人とも戦う女です。

本田くんとキクチナナコは似たもの同士で天性の甘え屋というか、周りが勝手に甘えさせてあげてしまうタイプだし、周囲の環境もそれを許しています。
かわいいけど、ダメな奴らです。
でも、この二人のゆかゆかりはそれができなくて、甘えたいならいろんな手を尽くして、押して、引いて、相手が甘えさせてくれるように持って行く。
この地に足のついた強さと、だからこその弱さがとても素敵だと思いました。
本田くんもだからこそ二人に惹かれて、だからフラレたんでしょうか。

終わり方もあっけにとられるような、でもらしい終わりかたでした。
本田くんとキクチナナコは、続くにしても別れるにしても、結局ずっとあのままダメに素敵に生きていくんでしょうか。
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