MyForrest ゼロヨンイチナナを追いかけて
ゼロヨンイチナナを追いかけて
やっぱりゼロヨンイチナナには、夏がふさわしい。


というわけでこの暑い中、ゼロヨンイチナナの不思議をたずねて歩き回ってきたのでした。
今回の起点となるU駅周辺は地図にするとこのあたり

最初はもちろん電車で行こうと思っていたのですが、地図を見てて気がついてしまいました。
「そんなに遠くないじゃん」
じつは最近クロスバイク(安物だけど)を買って自転車にちょっと凝っているのでした。
そんなわけで「サマー/タイム/トラベラー」も本ネタだけじゃなくて、自転車ネタでもにやにやしながら読んでいたりしていました。

うちから上野まで10kmくらい。
下落合から目白通りへ入って江戸川橋へ、そこから神田川を渡ってあとは春日通り沿いに水道橋>湯島>本郷と来たらもう上野は目の前です。
所要時間45分くらいでしょうか。

自転車だとまわるのに不便だし、何より今回の目的は明智くんと雪葉さんの足跡をたどることなので、自転車は駅前の駐輪場において徒歩でまわることにしました。

さて、そんなわけでスタートはもちろんU駅公園口から。
夏休みということもあって子供連れなどで結構賑わっています。
あとは外国の方も多いです。成田からも直行で来られますしね。

炎天下の中自転車でとばしてきたので、まずは信号渡ってすぐ右手の休憩所でクールダウン。
そこの売店でこんな看板が
いらないよ、こんなの・・・


国立西洋美術館
『美術館が集まっている場所でもあるんだよ、と雪葉は広い道の向こうの白い石の建物を指さした』


さて、公園の中を進んでいくと右手には国立西洋美術館。
ここ以外にもこの上の公園の中には国立博物館、国立科学博物館、東京都美術館など超メジャーな博物館、美術館がいっぱい。
周辺の施設もあわせるともうここだけでお腹いっぱいになれます。

その先へ行くと今まで来た駅からの道とそれに垂直に交わる大きな道がクロスする場所へ来ます。

そのまままっすぐ行くと動物園。

『せっかくだから、あとで入ってみる?』doubutsuiriguchi.jpg



右へ行くと噴水。

小説を読むとふつうの丸い噴水のイメージに感じますが、じっさいは長さ3〜40メートルくらいはある長方形の大きな池です。

その名も大噴水。
噴水と博物館


噴水もあるし、ゼロヨンイチナナのイメージだといい感じなんですが、残念ながらこのあたりはホームレスの方々も多く(一時期よりは減ってますけど)、噴水の脇の広場で炊き出しなんかが行われていたりするのであまりロマンティックではないです。
明智くん残念。

噴水の先には国立博物館がどーんとあり、そこを左に曲がるといよいよ最初の不思議「音楽ホール」の登場です
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旧東京音楽学校奏楽堂 ゼロヨンイチナナを追いかけて-2
国立博物館の前を通り過ぎるともうそこは目指す奏楽堂なのですが、そのまえにちょっと見ておきたいものが。

奏楽堂のちょうど向かい側、博物館の角の所にもゼロヨン的な建物があるのです。
それがこの建物。
博物館動物園駅

じつはこれは駅のあとなんです。
ここは京成線の博物館動物園駅の入り口だったのですが、上野からあまりにも近い、ホームが短くて4両編成の電車しか止まれない(!)などの理由で休止状態にあって、去年ついに正式に廃止になったのだそうです。
廃駅というのもちょっとそそられますが、建物の見た目も非常にこった作りでいい感じです。
残念ながら(当たり前ながら)入り口は閉まっていて中は見られませんでした・・・

その向かいにあるのが音楽ホールこと「旧東京音楽学校奏楽堂

表紙や中表紙のイラストもここがモデルになっていますね。
旧東京音楽学校奏楽堂

ここは今のG大音楽学部の前身となった東京音楽学校のホールとして明治23年に建てられた、日本最古の木造西洋式音楽ホール。
中へはいると一階は普通の洋館といった感じで、G大音楽学部の歴史資料などが展示されています。
ホールへは2階から。

『入るなり、歴史と伝統と芸術の空気がミックスして、しかし偉ぶらずに明智をひっそりと受け入れてくれる』

シャンデリアとパイプオルガン
シャンデリアとパイプオルガン

ほどよい広さと、古い木造の建物の懐かしいような知らないところのような、不思議な雰囲気が相まってとても居心地のよい空間です。
このパイプオルガンもコンサート用パイプオルガンとしては国内最古のもので、使われているパイプはロンドンでの第一回万博に出品されたものを使っているらしいです。
いまでもコンサートなどが行われているみたいなので一回来てみたいものです。

奏楽堂を出ると、お話の通りなら、動物園なのですが、どうしようかちょっと悩みます。
上野動物園なんて有名すぎて今さらだし、この年で一人で動物園かよ、どうせなら美術館の方がいいぜ、みたいな感じで。
あと、雪葉さんが一緒ならともかく、とか。
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動物園 ゼロヨンイチナナを追いかけて-3
そして突入した動物園は楽しかった。
パンダは寝てばっかりだし、シロクマは一心不乱に氷にかじりついていたし、ペンギンはずっと水の中を泳いでいて全く陸地に上がってこなくて(ペンギンの飛ぶように泳ぐ姿は、地上でのちょっとのろまな姿とは違って美しい)、バクとカラスのツーショットだったり。

いや、べつにそんなに動物園行きたかったってわけじゃないんです。
次の目的地へ行くのに動物園を抜けていくのが一番近道だったから。
ただ、子供達でいっぱいのモノレールに乗るのは結構恥ずかしかった。

カバの前のベンチ
ベンチ
カバは大あくびしていました。


両生爬虫類館
両生爬虫類館
後ろに見えるちょっと邪悪な感じのタワーはソフィテル東京というホテル。
変わったというか、変というか、ちょっと頭おかしい?かんじの建物ですが、ホテルそのものは1泊3万くらいの結構高級なホテルです。
でもヘン。

動物園を満喫して心を和ませたら(楽しかった!)両生爬虫類館の横の池之端口から外へ出ます。
道路を渡り、左へ横山大観記念館や例のヘンな建物のソフィテル東京(下から見上げるとますます邪悪っぽい)の前を通ってしばらく行くと、次の目的地へ
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無縁坂 ゼロヨンイチナナを追いかけて-4
ソフィテル東京の前を通り不忍池に沿って進みます。
不忍池の蓮はもう終わりかな。
池では恥ずかしげもなくスワンボートに乗っている人たちがいる。
やっぱり「激しく気恥ずかしそうで、それがいい」のでしょうか?
・・・いいんだな、きっと

道路を挟んで池の反対側をしばらく歩き、ゴルフ練習場のところを右へ。
すると目の前に左手側は石垣の上に煉瓦の壁が乗った歴史を感じさせる塀が、右手は現代的なマンションが並ぶ坂が見えます。
ここが2回目の不思議探しに行く途中に二人が通った坂、別名「無縁坂」です。
無縁坂2


坂を上るその前に、左にちょっとそれてみましょう。
煉瓦の塀にそって50メートルほど行くと入り口が見えてきます。
「今は記念館になった洋館」こと旧岩崎邸庭園です。
旧岩崎邸
「庭園」と名前が付いていますが、ジョサイア・コンドル氏(ニコライ堂とか鹿鳴館とかを設計した人)の手がけた洋館が有名です。
建物の外観だけでなく内装もすばらしく、時代のロマンを感じさせる作りです。

洋館につながって和館があるのですが、そこではお抹茶やかき氷をいただくことが出来ます。

洋館のベランダから見た和館
岩崎邸和館
静かな空間の中で、広大な庭を眺めながら食べるかき氷でリフレッシュ!

ところでこの旧岩崎邸について調べようとネットで検索していたら、こんなページを見つけました。
なんと、祥子さまのお住まいだったとは・・・

なんと言っても素晴らしい建物と、落ち着いた雰囲気の中で食べられるかき氷。
おすすめ。

さて、岩崎邸をあとにし無縁坂に戻ります。
ここは森鴎外の「雁」やさだまさしの歌などで名前を聞いたことがある方も多いかも。

広大な岩崎邸の壁にそって上っていくと、途中には保育園が。
ちょうどこの保育園のところで岩崎邸は終わり、今度は入れ替わるように逆側にT大の古い塀が現れます

無縁坂沿いの建物
全面ツタに覆われた建物や、古い煉瓦造りの建物が並ぶ道をうねうねと進むと突然開けたところに出ます。

そこがT大の龍岡門。
なんだか日本の最高学府として有名なT大だけに明智くんならずとも尻込みしがちですが、なかには付属病院などもあり一般の人も多く出入りしています。(バスも構内に乗り入れていますし)
またこの日は夏休みということでオープンキャンパスを実施していて、将来のT大生を目指す受験生がたくさん来ていました。

龍岡門からまっすぐ進むと付属病院。
さきほど来る途中に見えた建物はこの病院の研究棟のようです。
しかし、あの中でしている研究って・・・なんかあやしげ。

病院の向かい、グラウンドの向こうにあるのは三四郎池。
あの夏目漱石の「三四郎」で三四郎が美禰子に出会ったのはこの池なのでしょうか。
三四郎池

三四郎は中学時代に結構好きだった本です。
もし学校の読書感想文で夏目漱石を読もうという中高生には三四郎がおすすめ。
T大に入学した三四郎の恋と青春を切なく描いていて「坊ちゃん」「吾輩は猫である」なんかよりよっぽど感情移入しやすいのではないでしょうか。
まあ、学生なんていつの時代も大して変わらないなあ、と思いながら読むだけでも面白いです。

森鴎外に夏目漱石。
このあたりは文豪ゆかりの地でもあります。
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残り全部 -ゼロヨンイチナナを追いかけて5
清水マリコさんの新作も出てしまったので(公式の発売日はまだですが)写真は見つからないし、残念ですがあきらめて残りのコースをざっと紹介することにします。

東大の赤門ではなく正門から出て横断歩道を渡るとすぐ右手に「万定フルーツパーラー」という看板が見えます。
ここが望見との待ち合わせで使われた喫茶店です。
入り口は通り沿いではなく、少し中に入ったところにあります。
窓にはひまわりのシールが。
大正3年創業という老舗は「物置の片隅に似ている」などとひどいいわれようですが、なかなかレトロな外観です。
ここはその名の通りもともとフルーツパーラーだったのですが(今でもフレッシュジュースはあります。バナナジュースとか)いまではカレーで有名。
お腹がすいていたのでカレーを食べました。もちろんバナナジュースも。
カレーは昔ながらの喫茶店のカレーといった感じでなかなかおいしかった・・・ような?(すみません、もう忘れました・・・)
お話の中にも出てくる古いレジスターは必見です。
何と今でも使われていた!(写真がないのが残念)

万定から通りを赤門方向に南下、交差点を左にまがってしばらくいくと消防署のはす向かいくらいに古い教会があります。
本郷中央教会です。
小説内に出てくる教会はここがモデル・・・かどうかは自信ありません。
一階が幼稚園、二階から上が礼拝所になっているのは小説と違うし、自動ドアもなさそう。
でもこのあたりで古い教会といえばここなのです。
ここは明治23年に建てられ、三四郎にでてきた会堂(チャーチ)のモデルもここだといわれています。
クライマックス、美彌子と三四郎の別れの場面ですね。
さすがに当時の建物ではありませんが、昭和4年にできた今の建物も文化財に指定されています。

教会は半分シャッターが降りていて、幼稚園からは子供の声もするのでさすがに入ってみることもできず、あとにすることにしました。
消防署の先を曲がっていくと無縁坂を上ったときに出た、龍岡門に再び出ます。
ここからまた東大内部を通って、今度は病院の裏手へ回り池之端門から外に出ます。
すると例の邪悪っぽいソフィテル東京の裏手にでます。
そこから不忍池沿いに左手へ動物園を回り込んでいくと、ちょうどモノレールの駅の裏あたりに水月ホテル鴎外荘があります。
鴎外荘という名前は森鴎外が「舞姫」を書いたときの住まいが中に保存してある事から来ています。
なんだか文豪まみれですね。
今回のお目当てはここの温泉。
時間が微妙なこともあり、漆塗りのお風呂を独り占めして汗と疲れを落としました。
気持ちよかった!

日も暮れ始めた中を再び動物園に沿って回り込んでいきます。
芸大の横を通り、めざすは寛永寺近くの浄名院
ここは八万四千体地蔵といってお地蔵さんがたくさん並んでいる・・・はずなのですが、なんと五時で門が閉められてしまい、中を見ることができませんでした。
ぬ、ぬかった・・・
もちろんこここそ望見が明智くんを呼びつけた場所に違いありません。

浄名院の脇を抜けていくと今回の最終目的地まではあと少し。
途中に行列ができているところがあって(ホテルマンみたいなカッコしたガードマンが行列整理してた)何かなと思ったらケーキ屋さんでした。
ちょっと気になったけど今回は自転車なのであきらめ。
そのケーキ屋さんのある道の先にお墓がならんでいるのが見えます。
谷中霊園です。
私が行ったときも猫が集会をしていました。
他に人もいなかったので、猫の国に迷い込んだ異邦人の気分でした(というか本当にそうだったのかもしれない)
そういえばイチロクのときも多磨霊園がありましたね。

入ってすぐ右へ曲がると陸橋が。
明智くんが雪葉と再開し、そして別れたところ。
陸橋の下にはJRが、陸橋の向こう側には京成線が。
地図で見るとよくわかるのですが、京成線がちょうどこの陸橋のあたりでJRの線路を横切って住宅地の中へ入っていきます。
そのためちょうど陸橋と並ぶような形になって、下にはJR横に京成と不思議な光景になっています。

一日に一度だけ、ここの上と下の線路全部でいっせいに電車が走り抜けるとき・・・
そのとき、なにかおこるのでしょうか。

そのまま陸橋を渡り日暮里でおみやげに羽二重団子をかって帰りましたとさ。
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