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円環少女と戦う男たち 〜円環少女4 よるべなき鉄槌〜
円環少女 (4) よるべなき鉄槌
4044267065長谷 敏司

角川書店 2006-10-31
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グレンとの死闘が終わり、訪れたつかの間の安息。
京香がしばらく留守にするため、メイゼルときずなはその間仁の家に泊まることになった。
相変わらずのメイゼル。危うくも幸せな日々。
そこに現れたのはひとつの蛍火。
仁はその儚い光が、何を意味するのか知っていた。
死んだ妹、舞花が帰ってきた・・・
それと時を同じくするように、王子護ハウゼン率いるワイズマン警備会社が米軍の機密施設から核爆弾を奪取。
王子護、神聖騎士団と公館との三つ巴の激戦が始まる。
それは新たな戦争の始まりなのか・・・


あー、やっぱり好きだ。
今回はある意味2巻以上の引きというか、次への布石という位置づけのようだけど、読んでいてわくわくする。

やっぱりあちこちでいわれるのか、読みやすくしようと努力したとのこと。
その甲斐あるのか、それとも読んでる方が慣れてきたのか、以前のようなついて行けないという箇所はほとんどない。
読みやすいかと言ったらそんなことはないんだけど、むしろもうこれじゃないと円環少女読んだ気がしないというか、この拙さが仁たちの不器用な生き方とかぶって、あからさまに日本語おかしいところがあることとかも、むしろ好ましく思えてきた。

トミノ語でしゃべらないガンダムみたいなものかな。
劇場版ゼータのあのぺっらぺらの軽薄さ。
アニメのくせにセリフの行間を読むことを要求されるあの独特のしゃべり方も、富野ガンダムの重要な要素だったんだなあ、と改めて感じさせられた。

む、話がそれた。

どうしても気になるのは、あからさまな誤字とか読点の位置とか。
誤字脱字はどうしてもあるものとはいえ、ちょっと既刊も含めて多すぎ。
ちゃんと校正してください。

今までも言葉の端には出ていたけど、ついに表に出てきた仁の妹、舞花。
仁の背負うもの、メイゼルの背負うもの。
暗躍する王子護ハウゼン。
そしてなんと言っても、復活したエレオノール・ナガン。
伏線かと思っていた背中の羽があっさりなくなったのは意外だったけど。
過酷な協会の取り調べの末に以前の純粋な神への傾倒を失ない、その分人間的な深みを増した堕ちた天使の行く先は・・・

みな心に深い闇を抱え、だからこそ「いつか」を夢見て先へとゆく。
それが、たとえ血にまみれた道だとしても。


Blogをはじめて一番の収穫は、いままでは自分の心の中にため込んでいたものを文章の形ではき出すことで、自分でも気づけなかった新たな発見があること。
円環少女、桜庭一樹、ジェイムズ・エルロイ。
あとジェリドとか。
なるほど、自分が愛しているのは、何かを失い、そのことを心に深い傷として刻みながら、だからこそがむしゃらに前へと、未来へと戦い続ける人たちを描いた物語なんだなあ。
最近の桜庭一樹に物足りなさを感じるのもそのせいかもしれない。

と、書きながら思い出していたのは銃夢のこと。
中学時代のバイブルだった。
本当に大好きだった。

今にして考えてみると銃夢も「殺戮天使」ガリィを主人公としながらも、マカク、ユーゴ、ジャシュガン、ザパン、電、そしてノヴァと、文字通りゴミためのクズ鉄町に生き、どん底を味わい、上にはい上がることを夢見た男たちの話だった。
それぞれの過去を背負い、それ故に上を目指す男たち。
地に這いつくばり見上げるのは、天空にそびえ立つザレム。

『ああ この世に 悲惨も 死も 存在せず ただ 喜びだけを 心から 信じられるならば…
 祈らずには いられない。この刻が 永遠に 続けと…』

だからこそ、銃夢LastOrderはちょっと許せなかった。
3巻で読むのをやめてしまった。
なんで銃夢で終わりにしておかなかったのだろう。
なんでせっかく美しく終わった物語を、掘り起こさなければならなかったのだろう。

とはいえ読まず嫌いはいやなので、これを機会にLOまとめて読んでみようかな。

銃夢(Gunnm) (1)銃夢(Gunnm) (1)
木城 ゆきと

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円環少女 (4) よるべなき鉄槌 | ライトノベルっていいね | 2006/12/03 08:58 AM
円環少女 (4) よるべなき鉄槌著者 長谷敏司イラスト 深遊レーベル 角川スニーカー文庫 よくここまで分かりにくくできるなぁ。 人気blogランキングへ ← よろしくお願いします。 クリックありがと〓〓〓Ф〓〓〓〓〓〓〓〓〓ąıĊīăĿ〓ĿĊ〓〓〓ĢīijĈc\nџ〓〓〓b〓〓Ь〓bŸŧŤŠźf...