MyForrest
<< ふもふも | Main | 「少女には向かない職業」がドラマ化! >>
本食べて生きてみたいなあ −"文学少女"と死にたがりの道化
“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)
野村 美月著
エンターブレイン (2006.5)
通常24時間以内に発送します。


だ、太宰・・・
うひっ

しかも人間失格・・・
うひひっ

いや、大好きです。
太宰も、人間失格も。


野村美月さんといえば「赤城山卓球場に歌声は響く」という怪作が思い浮かんでしまうわけで。
「文学少女と死にたがりの道化」というタイトルはどっかで聞いたような付け方なんだけど(とうか嘘庭連想しちゃう)、「文学少女」のフレーズと表紙が気になって、でも作者が野村美月さんだしどうしよう。
でも気になるし・・・
ということで買ってみたら。

わりと?普通?
というかむしろ、面白かった。

普通とは言っても、やっぱりどっか明後日の方に突き抜けているところはあるんだけど。
読み始めはドタバタコメディかと思ったら、サイコサスペンスというかミステリぽい話。
近頃ありがちなのファウスト風味ではあるんだけど、本をヤギのようにむしゃむしゃ食べる(しかもそれが主食)文学少女ヒロインという意味わかんない設定とか、柔らかい文体とかいい感じ。
人間失格を大胆に話に取り込んだのも面白いと思う。

ただ話の展開はやっぱりありきたりな感じかな。
もうちょっと、どっかん!と突き抜けたほうが個性が出ると思う。
「赤城山卓球場」的に。
あれ、嫌いじゃない。
遠子先輩(ヤギな文学少女)が主人公の書いた『国会議事堂の前で再会した初恋の女の子が、突然空から降ってきた苺大福の箱に頭をぶつけて死んじゃう話』を「ま、まずい〜」って言いながら食べてるところとか、すごく生き生きしてるし。

うさ恋。」読むかなあ。
「赤城山卓球場」は2作目以降がいまいちで、止まってるんですよね。


これで太宰に興味を持った方は本屋へGo!
ライトノベルの半額くらいで買えます。
作中でも言われてますが、太宰ってなんか先入観で避けている人も多いと思うけど普通に読めますよ。
青空文庫でもそろってます。
人間失格もあるよ
人間失格大好きだわあ。

名作がネットで読み放題とは、いい時代になったなあ。
感謝。
| 読みました > ライト・ノベル | comments (7) | trackbacks (14) |
コメント
二階堂 | 2006/04/28 10:39 PM
私が少し気になってのは遠子先輩が本当に妖怪なのかどうかです。紙を食べたり、食事に味がしなかったり、普通に年をとってたりと人間でも通用する気がします。もしかして、次刊への複線かもしれません(もし決定的な描写があったらすみません)。
mikazuki | 2006/04/28 11:04 PM
二階堂さんこんにちは。
わたしも先輩が妖怪というのは、必ずしも文字通りの意味ではないように思います。
怪力の人に「ばけものめ〜」とか言うのと同じような例えかな、と読みました。
遠子先輩が妖怪であるというような決定的な描写はなかったように思います。(本をばりばり食うというのは覗いてですが)
周りの人も普通の人間として接していますし。

何かの伏線というのもありえますね。
先輩が紙を食べる妖怪になった理由とか心葉の過去に何があったのか、とか気になります。

でも単にあまり深く考えてはいけない事だったりして。
トラックバック :
http://myforrest.x0.com/sb/sb.cgi/80